さて、もう如月です。最近何をやっているのかといえば、試験の採点と成績集計、来年度使用する講義資料の作成です。今年度担当した学生さんの数は
3校まとめて500人以上。それはそれは大変です。でも答案に学校ごとの傾向が見えて大変面白い。成績は概して3年生がよいですね。
答案の水準はまちまちですが、中にはひどいのもあります。教育のプロとしてはできの悪い学生を非難するよりも、自分の力の至らなさを反省すべきなのですが、さすがに500人ものマスプロになると個別に対応することなど物理的に不可能。もうしわけない。とはいえ、評価はごく機械的に処理しますから、情実が入る余地はありませんよ。答案にいろいろと「おねがい」を書いた学生がいますが、そんな時間があるなら解答しなさい! 来年度から導入するオンラインによる講義支援システムがいくらかなりともこうした状況を変えられることを期待しています。だいたい今時の学生さんがおとなしくキャンパスにいる、と考える方が発想が古い。彼らには彼らなりにいろいろと用事やら都合やらあるらしく、それなりに説得力のあるものもある。それに対応できるように工夫するのが「産業」としての教育でしょう。 |
レポート提出については、来年度から全てオンライン提出にすることにしました。これで悪筆に苦しむこともなくなりますし (とりあえず、自分の悪筆は棚に上げる)、提出確認も自動です。提出する学生さんにしても24時間受け付けているのですから便利になるのだと思います。ついでにいえば、早稲田大学の大学院の方に作ってもらってた「類似レポート抽出システム」がありますので、他人のレポートを写したものや、オンラインの記事を適当にきり貼りしたレポートの検出も自動です。ふふふ。 あ、「インターネットを使えない学生はどうするんだ」という批判が必ずあるかと思います。大学にもパソコンがあってインターネットに接続されていることがあたり前のご時世、指定されたページを開いて、文字を入力したり、カット&ペーストしたりができないような学生さんは、基本的にやる気がないんだと判断されても仕方がないんじゃないでしょうか。実際、今年度のレポートについても、オンラインで提出してくれた諸君のレポートの方が、平均してできが良かったことを感じております。 |
![]() また、キャンペーン。インプレスの「インターネット・ウォッチ」の記事を見るまで気がつかなかったが、企業向けコンピュータメーカーUNISYSがえらいことを始めていたのだった。そりゃ彼らの知的財産だろうから、今ごろ使用料を取る気になろうがどうしようが彼らの勝手だが、得られる金銭的利益よりも、底意地のわるそうな戦略を取ることによるイメージダウンの損失の方が多いような気がするのは私だけだろうか。私がえらい人になったときにUNISYSからなんか買うつもりはまるでなくなりました。あとから追加的にいろんなお金を取られそうだから。 そこでさっそく、GIF画像ファイルを全部PNG画像ファイルにコンバートしようと考えたわけです。画像は、gif2png.exe というプログラムを使って全部いっせいにコンバートすることができます。MS-DOSやUNIXのコマンドの知識があれば数分で終わる作業。 面倒なのがHTMLファイルの中身の書き換えですが、これもsedというツールを使えば、コマンド一発で対応可能です。たとえば、あるディレクトリに1000個のHTMLファイルがある場合でも、このディレクトリに「new」というディレクトリを作ってから、Windowsのコマンドプロンプトに次のように入力すればOK。
これで30分もかからずにHTMLファイルのなかのすべての「.gif」という記述が「.png」に切り替えられます。 ところが、学生さんたちに広く見てもらわなければならない私のサイトからは、まだGIF画像を全廃するわけにはいきません。とくにMac系のブラウザで未対応のものが多いのが問題。まあ、私のサイトのGIF画像ファイルは合法に入手したPaint
Shop Pro 3.0
(えらく古いな)で作成されていますので、いまのところライセンス問題が生じることはありません。そこで、PNG画像ファイル対応のブラウザの普及の様子などをみながら、徐々にGIF画像ファイルを全廃したいと思っています。 |
ここに掲載されている文書の内容は「無保証」
です。従って、ここに掲載されている文書は「見本」であると御理解ください。また、御意見・御批判は歓迎しますが、それらは必ず「完全版」について行って下さい。完全版はポストスクリプトファイル
、DVIファイル、またはPDFファイルで提供します。ポストスクリプトやDVIファイルが必要な方は私にお手紙ください。個別にファイルをさし上げます。
エキスパンドブックやPDF等の電子テキスト一般の読み方についての解説については、 こちらをご覧ください。 latex2htmlがうまく使えなかったので、自前のコンバータを作って LaTeXの原稿からHTMLファイルを作成しています。このため、LaTeXで使用される記述法を完全にHTMLに置き代えられていないので、時々、意味不明の記号が残っていたりします。 |
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この「倫理問題」の原稿は、下の「コンピュータ・ネットワークにおける自由と倫理」で用いた論文に加筆したものです。重要な部分について加筆したので、ご批判は書籍に掲載されたものに対して行ってください。明大情報科学センター紀要には、私の口述内容が掲載されておりまして、論文は掲載されませんでした。 | |
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ボイジャーの野口さんのおかげで、こんなに立派な ![]() |
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要旨![]() |
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![]() キャンペーン公式ロゴマーク(笑) |
春になると、いろんな団体がいろんなキャンペーンを始めるようです。で、私も一人で勝手にキャンペーンを始めてみることにしました。NO COPY GO
FREE!
キャンペーンです。ソフトウェアの違法コピーを根絶するための有効な手段として、コピーしてもよいソフトウェアを振興・普及することが挙げられるでしょう。というわけで、ソフトウェアの違法コピーを根絶するために、
Free BSDやLinuxのようなFree OSを使い、GNU
Productsを使うように皆さんに勧めたいと思います。
でも、私自身がFree OSを主に使っているわけではないので、説得力ないですね(苦笑)。そういう根性の足りないユーザーは、おとなしくお金を払ってソフトウェアを使わせていただきましょう。そう、貴方がFree OSのセットアップで徹夜したりヒーヒー苦しむ手間と時間を節約するためのサービスを買っているのだと思えば、市販OSなど安いもの....のはずだけど、市販OSでも徹夜したりヒーヒー言わなければならないのは何故だ? |
もう一つ勝手にキャンペーンを始めることにしました。プロメテウス・キャンペーンです。「NO
COPY GO FREE!キャンペーン」は、まだコンピュータというものに先入観のない新人をいきなりFree
OSに誘導することを狙っているのに対して、こちらは、それなりに時間や手間をかけて作り出した、自分のコンテンツをできるだけ自由に広くばらまこうという奇特な志をもった人たちを増やしていこうという活動です。ギリシャ神話のプロメテウスの話を知らない人は、こちらへ。
プロメテウス・キャンペーンに賛同していただける方のために、ロゴや宣言文を収めたアーカイブを準備しました。ここをクリックしてください。promethe.lzh (10k) があなたのパソコンに転送されます。自由に使ってやってください。 |
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うれしい連絡を頂きました。卒業論文の追い込みで地獄のように忙しいだろう檀上伸郎さんが「プロメテウス・キャンペーン」用の小さなかっこいいバナーを作ってくださったのです。さっそく、キャンペーン用パッケージに採用させていただきました。 |
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タイトルページを短くするために、「付録」を別ページに移動しました。参考資料や、私の雑文、秀丸のマクロなどがあります。 |
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白田 秀彰 (Shirata Hideaki) 法政大学 社会学部 専任講師 (Lecturer of Hosei Univ. Faculty of Social Sciences) 法政大学 多摩キャンパス 社会学部棟 917号室 (内線 2450) mailto:shirata1992@mercury.ne.jp |