Listening Room '99
Hobby

Listening Room '99

----------- * -----------

Component 我が家のシステムもずいぶん様変わりしたので、「Listening Room '99」と題して全面改訂することにしました。以前の97年度版もあります。

さて、いきなりですが悲しいお知らせ。私が加入しているFaradayというオーディオサークルの設立メンバーであり、かつ実質的なリーダーでもあったマルミさんが1999年6月に病気で亡くなりました。享年42歳(合掌)。これからサークルも面白くなるだろうという時期に大変残念だったろうと思います。

今後 Faradayがどのように運営されていくのか、というような重大な問題については、私自身が忙しくなって最近ご無沙汰しているので、ぜんぜん分かりません。が、今後はどっちかというと自作・実験系が強くなるような気がしています。

マルミさんが編集されていたフリーペーパー「テレオス」は継続されているのかなぁ。編集メンバーが数人いるはずなのでこのまま廃刊ということはないんだろうと思いますが。

現在のシステム

さて、現在の私のシステムの様子は上記の写真のとおり。以前のシステムから残っているのはMarantz CD17-Dだけで、アンプは、OP-Ampプリ真空管パワーの組み合わせに変わってしまっています。プリは自作でパワーはキットの改造品です。そうそう、CD-17DはACインレット方式に変更してしまいました。オヤイデACケーブルはコンピュータ用へとおさがり。

写真には写っていませんが、CDPの足として、東急ハンズで売られている銅コーンを三つ使っています。音の重心が下がる印象があります。一個400円程度なのでおすすめ。東急ハンズには、3cm立方体程度の大きさの樹脂含浸重量木ブロックや黒檀ブロックが安価に売られています。高いオーディオ用をわざわざ買う必要はないと思います。

私の奥さん用のサブシステムについては、こちら

Speaker: JM Labo Micron Carat (改造)

スピーカーも以前のまま。コンデンサと抵抗の交換以降は、これといって弄っていません。まあ、この写真に現れていない変更点といえば、スピーカー頂上部に5kgの鉛板を黒のジャージ・クロスでくるんで載せてあること、聴取位置に対する内振角度と距離を厳密に合わせたくらいでしょうか。

スピーカーの上に鉛板を載せるのは不要な振動を重さで押え込むためでして、これで全帯域におよび音像をくっきりさせることができるわけです。ただ、鉛板を載せるだけだと、いかにも長岡先生的なので、スピーカーと同じ黒色のジャージ・クロスでくるんでます。スピーカー天板との馴染みを良くして傷がつくのを防ごうとしているわけですな。

しかし、この鉛板を床に落とすと大変。自費で購入したフローリング・カーペットには無残な凹みができてしまいました。足におっことしたらどうなることやら。

聴取位置に対する内振と距離については、大阪逸品館の清原さんに教わった方法でして、(1)釣り用の伸びないテグスを聴取位置の真後ろに押しピンで固定しまして、このテグスを基準に左右のスピーカーが等距離になるように設置する、(2)秋葉などで4000円程度で売られているレーザーポインタを使って、スピーカーの左右の内振を同じに揃えるというものです。レーザーポインタの光軸は結構いいかげんなので、左右のスピーカーの位置揃えのときに狂いが出ないように一工夫がいります。

Speaker
背後から見る

Backview

後ろから見た様子。ケーブル類は、97年度版とそう変わっていません。CDPのACケーブルはEnsamble Sonoflux。パワーアンプのACケーブルはEinstein Green Lineというやつだと思います。スピーカーケーブルはTARA Lab. Omni 2+2です。

信号系については、CDP -> プリ がCardas Quadlink 5C。プリからパワーがLinn Interconnectケーブルを使った17cmの自作品です。いまのところ、ちょっとプリ->パワー間が弱い感じです。でも芦沢さんから何種類かインターコネクトケーブルを借りて試してみましたが「大勢に変化なし」という印象を持っています。プリ側で強力にドライブしているのでケーブルの影響が出難いんだろうと思っています。

写真左側のプリアンプは、電源部独立型で、電源部ユニットは写っていません。そこから5芯ケーブルでプリにDC給電しています。

ところで、これまで使ってきたMusical Fidelity A-1やら、AURA Design VA-80SEやらはどうなったのかといいますと、A-1は、大学の研究室で使用中です。いずれ研究室のシステムについてもお目にかけましょう。AURAは、自宅のアンプラックでいまのところ眠りについています。そのうち里子に出すかもしれません。

Violin: 中国製

今年の2月に神田で購入したバイオリン。9800円。おそらく最低価格。店のお兄さんは「飾り物にしかならないよ」といってました。そのとおり、現在では単なる飾りとなっております。がまあ、音が出る道具ということでオーディオのページに登場。

Violin ピアノは、習っていたのでそれなりに弾けますが、ヴァイオリンはぜんぜん。なぜ今ごろこんなことをやろうとしたのか?それは、クラシックやらタンゴやら聞いているうちに「ああ、弓で弦をギコギコさせてみたい!」という欲求に駆られたからだ! だれか弄らせてくれる人がいないか、当たってみたりしていたのですが、さすがに微妙な楽器をそうホイホイと触らせてくれる人はいませんでした。あたりまえか。

で、ある日Faradayが終わって神田にカレーを食べに移動している途中に、ギターとバイオリンの店があり、そこに「お遊びヴァイオリン 9800円」と書かれたこいつがブラ下がっていたわけです。「おお、中古品より安い!」といったら、「本物の中古品は古いほど高くなるけどね」とお店のお兄さんにいわれてしまった。そうだなストラダヴァリなんかも中古の一種か。

で、3月末まで近くの一橋大学小平分校跡地で練習したりして、単なるドレミさえ満足に弾けない、というか、ピアノと違って音を出すだけでもえらい大変であることを実体験しました。プロの演奏家ってすごいんだなぁ。と尊敬の念が従来よりも400% UPしました。

楽器を弾ける人の偉大さと、演奏家の天才を心の底まで感じてこそ、作曲家、演奏家に対する真の尊敬につながると考えます。だから、たくさんの人たちが、芸術活動やら創作活動に挑戦することが、芸術や文化を愛し尊重する社会の基礎だと思うわけです。素人を芸術の消費者と位置づけ、かれらを芸術活動から遠ざけてしまう社会は、芸術の商業主義と堕落退廃を促進する社会であると断言してもいいでしょう。

と、自分の研究とちょっと結び付けてみたりして。

夏休みに少しでも弾けるようになりたいです。


97年度版を見る

アンティークを見てみる

----------- * -----------

to Profile