イギリスのコンピュータ・エンジニアだった人が、小さくたためて良く走る自転車の設計を思い立ち完成したのが、このBromptonという自転車です。実際、良く走るんですよ。折りたたむと付いているタイヤより少し大きいくらいの大きさにまで小さくなります。重さは12kgくらいですから、普通の自転車よりはずいぶん軽いです。ハンドルの反応が敏感すぎるところとか、華奢であることは、まあ仕方ないということで。 Bromptonは本国イギリス製のものもあるんですけど、私が乗ってるのは台湾の自転車メーカーによるOEM。本国製はずいぶんいいものらしいんですけど、台湾製は精度とか強度がイマイチ。まあ、これもOEMのほうが安いんだから仕方ないということで。 世の中、タバコやら騒音やら廃棄物やらなんやらで「他人( or 社会)に迷惑を掛けるものを使うのは許せーん」という ごくあたりまえの感覚が強くなってきていますね。私も賛成です。で、私の目から見れば 多すぎる車や無駄にデカイ車の存在そのものがもっとも「社会の迷惑」であると思うのですよ。毎年、自動車事故で亡くなる人の数を考えても、環境汚染やエネルギー消費、交通インフラの整備のことを考えてもね。 業務用車は仕方ないとして、バカでっかい4WD車に一人だけ乗ってるのを見ると、「無駄だねぇ」と思ってしまいます。また、住宅街を結構なスピードで走り抜ける車を見るとき、「殺人への未必の故意」をチョビッと感じてしまうんです。みなさんもそう思いませんか? しかし、どうしたことか「自動車の社会的害」について神経質な人って少ないですよね。まあ、たいていの人が自家用車をもって便利に自動車に乗ってれば批判しにくくなるのも当然かと思います。でも、なにかやらなくちゃ、ということで「クリティカル・マス」という活動を紹介しておきましょう。
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