リアル桃鉄 Cチーム
リアル桃鉄2010
照りつける太陽。
騒がしく鳴き続ける蝉の声。
マントルから湧き出てくるような地熱。
それらは、これからの戦いを暗示しているかのようであった。
敵意をむき出しにする強豪の中、
いささかの不安を心に秘めながら、
その一歩を踏み出す為に、
その手の中の運命の賽を強く握りしめるのであった。
【10:00】高尾駅
何事も始めが肝心だ。
始めから小さい目を出して、出遅れる事は避けたい。
逆に大きい目であれば、
若干他のチームに差をつける事が出来る。
緊張の面持ちで皆サイコロを見つめる。
……5!
よしっ、幸先の良いスタートだ!
【10:49】梁川駅に到着
高尾駅から5つ先の梁川駅に到着。
是非この流れを崩さず、進んで行きたい。
しかし、そこには優勝候補筆頭のSOBチームの姿が!
経験を積み、戦略にたけたOB・BGの先輩方は、油断のならない存在だ。
勿論、優勝する気はムンムンである!
早速、イベントを選ぶべく、サイコロを振る。
ここで、他のチームと差をつける為に、
いいイベントを出しておきたい!
まさかの、愛してるカード。
イベントをコンプリートする為に、線路の向こう側へと移動する。
その背中には、これから成そうとする出来事の重大性を噛みしめながらも、
責任を甘んじて受けようという心意気がにじみ出ている。
まさに、これこそが男の背中と言えよう。
スタンバイOK。
線路を超えてフェンス越しに向かい合う二人。
それは、まるで生き別れになった恋人がお互いの存在に気付いたようだった。
BOY MEETS GIRL AT YANAGAWA STATION。
「愛してる!」
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返答は…(ゴクリッ)
「私も愛してる!」
思わずガッツポーズ!
「オーッ!」と駅全体がどよめき、
観客はスタンディングオベレーション、拍手喝采!
告白は大成功だ!
味を占めたのか、観客の要望もあって、もう一度。
しかも今度は、何故か走りながら告白。
男の夢だもんね、仕方ないね。
そうこうしてる間に、電車が到着。
Cチームは乗らないが、一足先にSOBチームが甲府に向かう。
野次を飛ばしつつも心行くまで、エンターティメントを楽しんだSOBチーム。
列車に乗り込む前に、
「じぁあ、先にゴールで待ってるぜ!」 と意気込む。
だが、これを最後に彼らの姿を見た者はいなかった。
(ボンビラス的な意味で)
ちなみに、Cチームの進行のサイコロの出目は、6。
実に快調!
【12:06】甲斐大和駅に到着
SOBチームの後発の電車に乗り、
梁川駅から6つ先の甲斐大和駅に到着。
再びイベントの為にサイコロを振る。
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まさかの、新幹線カード。
新幹線カードは、サイコロを4回を振って、
出た目の合計値が、次のターンで進める数になる効果。
恐る恐る、サイコロを1つずつ振っていく。
5...6...2........5!
なっ、なんと、合計で18!
現在の甲斐大和駅からゴールの小淵沢駅までは16駅。
!!ゴール確定!!
さらに、空気を読んだかのように、小淵沢直行の電車がやって来る。
メーリスにて報告をした一行は、取りあえず乗車。
偶然にも、茶会チームと乗り合わせる。
突然の結末に、笑いながらも少し戸惑う白田先生。
ゲームが終わるのが早すぎるので、
引き続きゲームを続行し、2位も決める事となった。
【13:40】小淵沢駅に到着!
Cチーム、ゴール!
2位のチームが到着するまで時間があるので、
駅周辺を少し探索し、昼食を取る事にする。
駅から少し歩いたところにあるカレー屋。
中々こじゃれた感じで、キースへリングのポスターが飾ってある。
サラダの器が、何故か一人だけ木。
バナナカレー。
バナナをフライにして載せてある。
思ったより合うが、正直バナナが無くても困らない。
優雅に昼食を過ごす。これが、王者の余裕!
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その後、各チームが小淵沢駅に集まり、
表彰がつつが無く行われた。
Cチームは見事、優勝を手にしたのであった。
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【勝利の女神はCチームに微笑んだ!】
非常に、サイコロとカードに恵まれたと言っていい。
というか、あまりにも恵まれすぎである。
わずか二駅しか経由せず、ゴールの小淵沢についてしまった。
恐らく、日頃の行いが良かったのだろう。
とにもかくにも、私達はリアル桃鉄に名を刻んだのであった!
congratulations!