チーム八王子の記録係の法政大学社会学部白田ゼミ3年のヒラリンです。
今回、しーなねこさんの「リアル桃鉄」ルールを参考に、白田ゼミ版「リアル桃鉄」のルールとカードを作成させていただきました。
まさか自分の作ったカードにあんなにも苦しめられるとはね・・・
それでは、チーム八王子のメンバーによるレポートをどうぞ。
08年9月10日
09:15 八王子駅
チーム八王子のメンバーが時間通りに集結。
すると白田先生から、第1目的地の発表が・・・
「第1の目的地・北浦和」
さいたま市。浦和・・・
八王子からはかなりの距離があります。距離的には、新宿と立川が有利。
ともあれ、遠いことを嘆いていては始まらないのでサイコロを振ります。
記念すべき、サイコロ一投目。
『5』がでた!!
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これは幸先いい。八王子駅から5つ先は西国分寺駅。
浦和へは武蔵野線に乗り換えなければならないので、西国分寺は都合がいいのです。
西国分寺着。カードを引きます。
最初が1。その次が2。1−2。「やる夫」カード・・・( ^ω^)おっおっおっ
これからゲーム終了まで、語尾に「お」をつけなければいけないんだお( ^ω^)
それにしても『内藤ホライゾン』カードという名前にすればよかったお( ^ω^)
めんどくさいお( ^ω^)
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答え:コロンビアのポーズ(やる夫のAAでお馴染みのアレ)
を西国分寺駅にて行う1ゼミ生。
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つぎ、サイコロを振ります。
『6』がでたお!!
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「まもなく〜、西浦和〜。西浦和でございます〜。」
電車を降りると、なんとチーム立川のメンバーがホームに!
そして、なんと!自分たちが乗ってきた電車に乗り込むチーム立川のメンバー。
むむむ・・・ 立川と八王子。わずか2駅の差が結構でかく感じます。
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何はともあれ。西国分寺駅から、武蔵野線で6駅。西浦和着。
もう旧浦和市に入りました。
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ここで2枚目のカードを引きます。
3-2・・・「とらのあな」カード。
同人誌・漫画専門書店「コミックとらのあな」 その首都圏のどの店舗にも移動できるカードである。
北浦和が目的地の第1ゲームはチーム立川&新宿がかなり先行。このままだと1位でゴールするのは難しい。
というわけで、大船が目的地の第2ゲームを見越して、横浜の「とらのあな」を目指すことにする。
昼食は横浜中華街で、優雅なランチである。
とりあえず、京浜東北線に乗り換えるべく南浦和を目指します。
南浦和到着。さぁ、横浜に向かうぞ!というところでメールが。
「チーム立川・北浦和にゴール〜♪」
それはおめでとう。でも、俺たちは第2ゲームに勝つべく横浜に向かうから関係ないよ〜ん
白田センセイ「・・・は?チーム八王子は何を言ってるんだ?チーム立川がゴールした時点で、とらのあなカードは無効だ」
チーム八王子一同「・・・マジ?」
白田センセイ「まだ大船に向かうには早いな。もう1ゲームしよう。次の目的地が決まるまで南浦和で待機したまえ」
こうしてチーム八王子の「中華街で優雅にランチ」計画はオジャンになったのであるorz
南浦和にて
横浜中華街でのランチがなくなり、意気消沈するメンバー
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そして、この後チーム八王子には武蔵野線地獄が待っているのであった・・・
1回戦は惜しくもチーム立川に敗れた。
2回戦の目的地は西船橋。比較的アクセスの良い南浦和からとなった。
気を取り直してスタート!
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…と思いきや次の電車まで15分待ちなため、花より男子トランプでババ抜きを始める。
罰ゲームは花より男子の名シーン再現。
「牧野は俺のものだ!!!」 みたいなこっ恥ずかしい台詞を昼下がりのホームで叫ばなければならない。
こんなハイリスクノーリターンなゲームをやることになるとは…
わがチームは生粋のギャンブラー揃いのようだ…。はたしてこれが吉と出るか凶と出るか。
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南浦和から5駅進み吉川駅に到着。
ちびっこがわんさかあらわれる。
べつにだれも興奮したりはしていない。はず。
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駅うどんカードを引く。
時間もちょうどいいので全員で昼食をとることに。
腹が減っては戦は出来ぬって言うし。
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吉川を立ち、メンバーのひとりの生まれた地である新松戸にたどりつく。
しかし7もどるカードを出してしまい東川口に逆戻り。
ここで武蔵野線の恐ろしさに気づく。本数が少なく、駅間が非常に長い。
リアル桃鉄は、さいころをいかに多く振ることができるかが勝負を左右する。
つまりこの武蔵野線はリアル桃鉄において鬼門なのだ。
しかし、すでに我々は武蔵野線という泥沼から抜け出せなくなっていた……
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武蔵野線で疲れ果てた一同。しかしここで流れを変えるカードを引く。
アキバカード!!!
……秋葉原へ強制移動。二回戦の敗北が決定的になった。
しかし、他チームは千葉方面に点在する中で都心へ移動できるということは最終決戦でかなりのアドバンテージとなる。
肉を切らせて骨を断つ、ということだ。みなの眼に輝きがもどり、意気揚々と秋葉原へ向かうのであった。
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アキバカードにより二回戦も敗北を喫した八王子チーム一同。
秋葉原駅で同人誌を物色しつつ、「最終戦こそは……ッ!」と雪辱を誓った。
最終ラウンドの目的地は大船駅。
一等でゴールし景品を貰うためにも、罰ゲームの「額に肉印」を受けないために
も、絶対に負けられない一戦だ。
幸い我々のスタート地区は秋葉原。
地理的には優勝を狙える場所である。
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運命の一投目……出た目は6!!!
「うはこれは良い目が来たおwww」
「もう○○駅まで行けるのか、はやい!」
「これは他のチームに申し訳ないかもしれんおw」
沸き上がる一同。
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田町駅に到着し、カードを引くと……出たカードはアキバカード・・・
なんと再び秋葉原駅まで戻されてしまう!
「……まぁ楽勝でもつまらないしOKだお。」
「そもそもスタート地点が近かったしね、他のチームとこれで五分だお。」
だがこの時の我々は気付かなかった。
……これが地獄の始まりだという事に。
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秋葉原に再上陸。さいころの目は5。さいころ運は上々のようだ。浜松町に向かう。
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「おかしいお。まだ着かないのかお……」
「これは罠だっ!我々を陥れる罠だっ!」
何度サイコロを振っても田町駅より先へ進む事は出来なかった。
品川駅が遠い……距離的には徒歩で歩けるくらいの距離である筈なのに、「それ
」はまるでシルクロードのように長く、万里の長城のように我々の前に聳え立っ
た。
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それでも最後まで諦めず戦おうとする我々。
アキバカードが出ればすぐに戻り、駅うどんカードが出れば2分で完食しまた改
めてサイコロを振った。
「諦めよう……」
そんな言葉を発するものは不思議といなかった。
奇跡というのは確かに起きづらいものかもしれない。だが戦う事を放棄した者に
はそもそも勝つ可能性すら生まれない。
決して諦めない、ただ前を向く。
そこにはただの人間ではなく、リアル桃鉄を通じて成長した5人の戦士がいた。
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……これが物語であれば、ここから大逆転が起きるだろう。だが現実は現実、運
命とは非情なものである。
運命のドロー、引いたカードは「乙女ロードカード」だった。
池袋の乙女ロードまで行き801本を買わなければならないカード。
……実質的に敗北の証となるカードである。
リーダーはひざから崩れ落ちた。
「……」
流石の我々も空気が重くなった。
このカードをこのタイミングで引く事は優勝が不可能になるばかりでなくほぼ最
下位が確定になる。
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だがここで、ある男が言った。
「乙女ロード、行ってみよっか。」
例えどんなに天運に見放されようと、例えどんなに絶望的な状況であろうと、諦
める事は勝負そのものへの冒涜である。
胸を張れ。敗北者には敗北者の役割がある。それを全うしてこそ、漢ってもんだ
ろう。
その男の目はそんな事を物語っていた。
メンバーに一人おなごがいる事はこのタイミングで気にしては駄目である。
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気まぐれな賽の目に翻弄された我々は結果的には最下位に甘んじる事となった。
だが額に肉を書かれながらも我々はこう思った。
次こそは……!
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| 足りなかったのは指運か。
ここに、勝ちに貪欲に飢えた5匹の獣いる。
優勝した立川チームよりも最下位を免れた他のチームよりも、次のリアル桃鉄の
際に怖いのは八王子チームかもしれない。
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